高田桜
《県指定天然記念物》
石川町字高田280-1 昭和31年9月4日指定
石川町は桜の名所として知られていますが、そのなかでも、石川町を代表する桜です。樹齢約500年の老木で、4月の中ごろに満開となります。種類はエドヒガンザクラ、濃いピンク色の花が咲きます。高さは約11.5m、幹周りは6.5mの巨木です。県南地方では三春町の滝桜につぐ名木です。
球状花崗岩
《県指定天然記念物》
石川町大字北山形字中ノ内141-1外 昭和46年4月13日指定
球状花崗岩は、中生代白亜紀(1億4400万〜6500万年前)の頃にできた、径6〜8cmの大きさの球顆と呼ばれる玉状の花崗岩です。内部は、内核に黒雲母が集合し、その周辺に石英・カリ長石の粒が同心円状や放射状に配列します。これより、割れ方によっては目玉のようにも見えます。
花崗岩中の鉱物が同心円状に配列するものは、世界的にも珍しいことから、福島県の天然記念物に指定されています。
※歴史民俗資料館にて公開中
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石川町の鉱物
石川町は日本三大鉱物産地のひとつとして数えられています。現在までに150種類以上もの鉱石が発見されおり、そのほとんどは、ペグマタイト(巨晶花崗岩)から産したものです。なかには学会から注目を集めた、美しく大きな水晶・電気石・ざくろ石・緑柱石・希元素鉱物などの多くの鉱物を産したことで有名です。
※歴史民俗資料館にて公開中
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石川のペグマタイト鉱物と和久観音山鉱床
《県指定天然記念物》
石川町立歴史民俗資料館内・字和久入山地内
石川のペグマタイト鉱物 令和7年3月31日指定
和久観音山鉱床 令和2年3月23日追加指定
ペグマタイト(巨晶花崗岩)とは、石英や長石などからなる岩石です。これらは、明治時代後半から昭和30年代ころまで採掘がおこなわれていて、石英(水晶)、長石のほか、雲母、電気石、ザクロ石、緑柱石、希元素鉱物など、さまざまな鉱物が発見されました。石川地方は日本三大ペグマタイト鉱物の産地として数えられていますが、ほかの地域に比べて、鉱物の種類が多く、結晶が大きいのが特徴であることから、福島県の天然記念物に指定されています。
和久観音山鉱床は、ペグマタイトの規模が日本最大級と言われる鉱山跡です。明治時代の学術雑誌にも取り上げられているほど、古くから研究されてきたところです。また、石川町で最初に産業のために鉱物を掘り始めたのが和久観音山です。なお、石川町には100カ所近い鉱山跡が確認されていますが、保存会の方々によって、ここだけが、坑道の中に入って見学することができます。
中ノ内のフジ
《県指定天然記念物》
石川町大字北山形字中ノ内156
昭和39年3月24日指定
樹齢300年と伝えられており、その規模は樹高13m、胸高周囲1.3mを測ります。桜と杉に巻きつきながら伸びている姿は圧巻です。種類はノダフジで、5月中頃が見ごろ。
※駐車場無し
希元素鉱物(サマルスキー・コルンビット)
地球の地核をつくる元素の中で、少しの量しか含まれていないものを希元素といい、この希元素を含む鉱物を希元素鉱物といいます。この中で、放射線を出す鉱物を放射性鉱物といいます。
※歴史民俗資料館にて公開中
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塩釜神社のアカガシ樹叢
《町指定天然記念物》
字当町地内 平成21年6月5日指定
塩釜神社には、神社正面にある大木をはじめ、神社の裏に4本のアカガシがあり、林をつくっています。これを樹叢と呼びます。暖かいところで生える木ですが、中通り地方では珍しく、もっとも北にあるアカガシとして貴重です。神社正面の大木は高さが18.5m、幹周りが4m、樹齢300年と言われています。
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石川町 生涯学習課
〒963-7846 福島県石川郡石川町字長久保96
電話:0247-26-3768